春一番の訪れとともに、日中の陽射しも少しずつ暖かく感じられるようになってきました。 ３月と言えば、卒業シーズン… 私も毎年この時期になると、柔道整復師の専門学校に入学するために、 はるばる岡山から東京に上京してきた時のことを思い出します。 今から２０数年前…カバン１つと身１つで新幹線に乗り込んだ私は、何の不安もなく、 これから始まる明るい未来だけを夢見て東京での１人暮らしを始めました。 それまで、自由気ままに遊んで、家に帰れば温かいご飯が用意されていた生活が一変し、 朝早くから夕方まで接骨院での厳しい修行、そして休む間もなく夜間の専門学校に 通う日々…　また、院長が用意してくれた風呂なし・共同トイレの家賃２万円のアパート 生活は、最初は冷蔵庫もなく、カセットガスコンロで自炊をしていたので、ラーメンを作って いる途中にガスがなくなり、固い麺のまま食べたり、ベーコンを生のままで食べてお腹を こわしたりと、自分が想像していた１人暮らしとは全く似ても似つかないものでした。 それでも、深く考えない私の性格で毎日楽しく生活することができ、今ではその全てが 笑い話となっています。 今こうして自分で独立して整骨院で頑張れるのも、あの時の厳しい修行と決して楽では なかった生活があったからだとつくづく思います。 そして、あえて厳しく見守り、野菜を送り続けてくれていた両親には、やはり一番感謝して います!!　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　院長　藤澤　和陽